テルミン

数年前に上映された「テルミン」をBSJで放送していたものを録画してみました。
内容はテルミン博士に関わった人のインタビューで構成されている
テルミン博士がロシアからアメリカに来て、電子楽器を研究しながら演奏会を開いてテルミンを楽器をして認めてもらうまでの話
まだ、ラジオ放送が始まってTVなんて誰も考えつかない頃に、カラーテレビを作ってしまうテルミンさんすばらしい
全身(ダンスをしながら)を使って演奏する楽器を作り、それを演奏するためのダンサーを先行すなかで、黒人ダンサーと出会い恋に落ち結婚するが、1940年代に白人と黒人が結婚する事は社会的に難しかったのにやってのけるところがまたすごい
しかし、ロシア政府に連れさられ強制収容所にいれられる。
アメリカで居住権を持ちながら白昼にそんなことが起こってしまう怖い時代です。
その後、ロシアではテルミンの名前を出す事は禁句になり、処刑されてしまったと噂が流れる。
テルミンの愛弟子クララが何年も探したが見つからなかったのに、自分の生まれた場所を見たいを訪れたロシアでテルミンの知人に会い、どうにか再会
しかし、ロシア政府に見張られているため地下鉄のホームでの再会
その頃、ロシアのKGBとして盗聴器の開発を強制されていたようです。
その後、ロシアの音楽学校に電子楽器の研究で赴任するも、学校へ視察へ来たアメリカの新聞特派員にみつかり「テルミン博士が生きていた」という特ダネとして全世界に流れ、学校を追われてしまう。研究していた楽器も全部壊されてしまう。
その後の生活のことは何も紹介されませんでしたが、映画撮影時97歳のテルミンを自宅でインタビューする様子では、どこに住んでいるのか不明ですが、ブランウン管TVとテルミンが置いてある雑多な部屋でした。
モスクワの博物館での撮影もあったので、いまだにロシアに住んでいるのかな。
ラストはテルミンが昔住んでいたNYのアパートの前から、クララの住んでいる部屋へ訪れ二人が再会するところです。
クララは思い出の中ですごす方がいいのではないかと言いますが、確かに若かりし頃の颯爽としたかっこいいテルミンと18歳の初々しいクララの映像の後で、現在のスーツが浮いている97歳のテルミンと貫禄がついたクララの映像を見ると年月って怖いなあと思ってしまった。
年を重ねるって残酷ですね